薬莢(読み)やっきょう

精選版 日本国語大辞典 「薬莢」の意味・読み・例文・類語

やっ‐きょう ヤクケフ【薬莢】

〘名〙 弾薬うち発射に用いる雷管および発射薬を有する部分真鍮鋼製で、発射薬の容器となるとともに、弾丸一体にする機能をもつ。ケース
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉四「銃包製造所は、圧延、薬莢、弾丸、填薬、雷管、火工の六個処に分かれ」

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デジタル大辞泉 「薬莢」の意味・読み・例文・類語

やっ‐きょう〔ヤクケフ〕【薬×莢】

銃砲の弾丸の発射薬を詰める円筒形の容器。底部雷管がついている。

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百科事典マイペディア 「薬莢」の意味・わかりやすい解説

薬莢【やっきょう】

銃砲で弾丸を撃ち出すための火薬の容器。同時に射撃の際銃砲尾から火薬ガスが漏れないようにふさぐ作用をする。軍用黄銅または鉄製が普通であるが,新しいものには焼尽(しょうじん)性のものがある。猟用は金属製のほか紙製,プラスチック製がある。
→関連項目ハトロン紙

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世界大百科事典(旧版)内の薬莢の言及

【弾薬】より

…いずれも火薬の力で発射され,人員の殺傷,車両や艦艇や資・器材の破壊,航空機の撃墜などに用いる。小火器弾薬は,拳銃,小銃,機関銃,散弾銃などに用いられ,通常,弾丸,発射薬,雷管付き黄銅製の薬莢(やつきよう)で一体化されている(図1)。実戦用としては,普通弾,徹甲弾,焼夷弾,曳光弾(えいこうだん),およびこれらを組み合わせた弾薬(たとえば曳光徹甲焼夷弾)があり,訓練用には,空包,擬製弾,狭窄弾(きようさくだん)などがある。…

※「薬莢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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