薬師寺東塔(読み)やくしじとうとう

旺文社日本史事典 三訂版 「薬師寺東塔」の解説

薬師寺東塔
やくしじとうとう

奈良市西ノ京にある薬師寺三重塔
飛鳥から移建した(白鳳時代説)か,平城京の現在地での新建(天平時代説)かの両説がある。総高33.7m。三重塔だが裳階 (もこし) があり,白鳳様式の雲形肘木を残し,「凍れる音楽」の趣がある。天女と飛雲を配した水煙も独特のもの。現在は再建された西塔と並んで美しい景観を構成している。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android