薛福成(読み)せつふくせい(英語表記)Xue Fu-cheng; Hsüeh Fu-eh`êng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薛福成」の意味・わかりやすい解説

薛福成
せつふくせい
Xue Fu-cheng; Hsüeh Fu-eh`êng

[生]道光18(1838)
[没]光緒20(1894).上海
中国,清末の外交官。江蘇省無錫の人。字は叔耘。号は庸庵。副貢生として曾国藩幕吏から立身,湖南按察使を経て光緒 15 (1889) 年,イギリス,フランス,イタリア,ベルギー4ヵ国公使を命じられてロンドン赴任,同 20年帰国したが上海で病死した。光緒1 (75) 年,体制維持のためのヨーロッパ技術の採用を皇帝に上書し,また西洋事情の紹介に努めるなど,洋務運動一翼をになったが,洋務派主流に比し,比較的開明的であった。著書も多く,『庸庵全集』に収められている。

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