薄皮(読み)ウスカワ

デジタル大辞泉 「薄皮」の意味・読み・例文・類語

うす‐かわ〔‐かは〕【薄皮】

薄い膜のような皮。
薄皮饅頭まんじゅう」の略。
女性などの、透き通るように色白の肌。
びんの毛なかば白くなっているが、全体―の色白で」〈小杉天外・初すがた〉
経木きょうぎのこと。

はく‐ひ【薄皮】

薄い皮。うすかわ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「薄皮」の意味・読み・例文・類語

うす‐かわ ‥かは【薄皮】

〘名〙
① 物の表面をおおうごく薄い層。特に、皮膚についていうことが多い。膜。〔天正本節用集(1590)〕
※日本読本(1887)〈新保磐次〉五「卵の殻の内方に薄き皮あり。薄皮の内に白身あり」
② (形動) きめが細かく透き通るように色の白い皮膚(のさま)。かわうす。
日葡辞書(1603‐04)「Vsucauana(ウスカワナ) ヒト
※宗及茶湯日記(自会記)‐天正三年(1575)六月九日「昼 うすかわ、さかな色々、さけ」
④ 薄い皮のミカン(日葡辞書(1603‐04))。
⑤ 杉、檜などの木材を薄く紙のように削ったもの。食品の包装に用いる。経木(きょうぎ)
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉一「飯粒のこびりついてゐる薄皮などが捨ててあった」
⑥ 薄い金属で作ったもの。うすがね。

はく‐ひ【薄皮】

〘名〙
① 薄い皮。うすかわ。〔撰集百縁経‐八〕
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉五「周身の皮膚皆内外の異を分つ。其内なる者を真皮と云ひ、外なる者を薄皮(ハクヒ)と云ふ」
原生動物の外質(エクトプラズマ)の最外部の透明・均質な膜状物。体形保持とからだの保護に役立つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「薄皮」の読み・字形・画数・意味

【薄皮】はくひ

うす皮。

字通「薄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android