20世紀日本人名事典 「蔵原 惟人」の解説
蔵原 惟人
クラハラ コレヒト
昭和期の文芸評論家 日本共産党名誉幹部会委員。
- 生年
- 明治35(1902)年1月26日
- 没年
- 平成3(1991)年1月25日
- 出生地
- 東京市麻布区三軒屋町(現・東京都港区)
- 別名
- 筆名=佐藤 耕一,古川 荘一郎,谷本 清,柴田 和雄,野崎 雄三
- 学歴〔年〕
- 東京外国語専門学校露語科〔大正12年〕卒
- 経歴
- 在学中からロシア文学の研究に取組み、大正14年都新聞特派員としてソ連留学。帰国後、日本プロレタリア芸術連盟に所属し、昭和2年「文芸戦線」同人、4年日本プロレタリア作家同盟中央委員となり、プロレタリア文学の理論家として脚光を浴びる。全日本無産者芸術連盟(ナップ)、日本プロレタリア文化連盟(コップ)の結成に当って中心的役割を果たす。7年治安維持法違反で検挙され懲役7年の刑を受ける。戦後、新日本文学会中央委員、日本共産党中央委員として活躍。52年共産党名誉幹部会委員。主著に「芸術論」「蔵原惟人評論集」(全10巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報