蔚山(ウルサン)(読み)うるさん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蔚山(ウルサン)」の意味・わかりやすい解説

蔚山(ウルサン)
うるさん / ウルサン

韓国(大韓民国)南東海岸にある工業都市。1962年、市に昇格。98年広域市となった。面積1056.29平方キロメートル、人口101万2110(2000)。蔚山湾頭に位置し、兄山江地溝帯の南端を占めている。市の中央を太和江が東流して蔚山湾に注ぐ。暖流の影響で気候は温和、多雨地域でもある。1960年代初めまでは第一次産業人口が76%、第二次産業人口が4.5%であったが、69年、経済総合開発計画による大工業団地の完工により、80年には第二次産業人口45.1%、第三次産業人口35.6%の一大工業都市に変貌(へんぼう)した。古くから農産物魚類の集産地であるが、製鉄、重化学、造船、自動車など近代化の拠点として重要な都市となっている。

[森 聖雨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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