蔓紫(読み)つるむらさき

精選版 日本国語大辞典 「蔓紫」の意味・読み・例文・類語

つる‐むらさき【蔓紫】

〘名〙 ツルムラサキ科のつる性一年草東南アジア原産蔬菜として栽培され、日本では一年草として観賞用に栽培される。全体にやや多肉で、紅紫色をおびるものと緑色のものとあり、観賞用には紅紫色のものが栽培される。茎はよく分枝して他物に巻きつき、高さ一~二メートルになる。葉は互生し柄をもち厚く、卵形または円状卵形で長さ約五センチメートル。夏から秋にかけ、葉腋から出る穂に小さな花をつける。花弁はない。萼(がく)ははじめ白色、次第に紅色にかわり、花後まで宿存し、肥大して球状偽果となり、種子一個をもつ果実を包む。この萼は紫色の汁を含み染料に用いられる。漢名、落葵。〔多識編(1631)〕

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デジタル大辞泉 「蔓紫」の意味・読み・例文・類語

つる‐むらさき【×蔓紫】

ツルムラサキ科の蔓性の一年草。全体に多肉質。茎は紫紅色でつやがあり、広卵形の葉が互生。夏から秋、葉のわきに軸を出して小花を穂状につける。果実は球状で、紫色の汁から染料をとる。東南アジアの原産で、食用、また観賞用。 秋》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蔓紫」の解説

蔓紫 (ツルムラサキ)

学名Basella alba
植物。ツルムラサキ科のつる性一年草,園芸植物

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