蓑輪地方(読み)みのわじがた

日本歴史地名大系 「蓑輪地方」の解説

蓑輪地方
みのわじがた

[現在地名]小松市蓑輪町

木場きば潟と柴山しばやま潟のほぼ中間に位置し、北と西は符津ふつ村、南と東はしま村。箕輪とも記される。初め加賀藩領で、前田利常が小松在城の頃、島村のうちであった当地で苺を栽培させ、番人として蓑輪某をおいたのが地名となったという。万治三年(一六六〇)より大聖寺藩領。「江沼志稿」では高一五石余、免二ツ七分、小物成に地子銀五九匁・鍬米一斗がある。文政一三年(一八三〇)の村御印(小松市史)には蓑輪村とあり、本高六石余・免二ツ二歩、松山高九石・免二ツ七分で、地子銀五九匁と郡打銀が課せられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報