蒼蠅驥尾に付して千里を致す(読み)そうようきびにふしてせんりをいたす

精選版 日本国語大辞典 の解説

そうよう【蒼蠅】 驥尾(きび)に付(ふ)して千里(せんり)を致(いた)

あおばえは、自分遠くまで飛ぶことができないが、名馬しっぽにとまって千里も行くことができる。小人物賢者俊傑のおかげで、成功し名をあげることができることのたとえ。驥尾に付(つ)く。驥尾に付(ふ)す。
※日蓮遺文‐立正安国論(1260)「蒼蠅驥尾而渡万里碧蘿懸松頭而延千尋」 〔史記索隠‐伯夷伝〕

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デジタル大辞泉 の解説

蒼蠅そうよう驥尾きびして千里せんりいた

《「史記」伯夷伝・索隠から》蒼蠅(あおばえ)は遠くまで飛べないが、名馬の尾にとまれば千里も行くことができる。小人物でも賢者や俊傑の庇護によって功名が立てられることのたとえ。驥尾に付す。

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