蒲原津(読み)かんばらのつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蒲原津」の意味・わかりやすい解説

蒲原津
かんばらのつ

新潟市、日本海岸の信濃(しなの)川と阿賀野(あがの)川の合流河口にあった港。『延喜式(えんぎしき)』(927年完成)にもみえる。近くには647年(大化3)蝦夷(えみし)防衛上設置された渟足柵(ぬたりのき)もあった。港は延宝(えんぽう)年間(1673~1681)洪水流失、いまは、信濃川河口右岸に蒲原地名でわずかに昔のおもかげをしのばせるだけである。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android