葺屋町(読み)ふきやちよう

日本歴史地名大系 「葺屋町」の解説

葺屋町
ふきやちよう

[現在地名]中央区日本橋人形町にほんばしにんぎようちよう三丁目

入堀(東堀留川)の東岸に位置し、北は新材木しんざいもく町・岩代いわしろ町、東はさかい町、南は堀江六軒ほりえろつけん町。東西に続く葺屋町通の両側町。慶長年間(一五九六―一六一五)起立といい(東京府志料)、もと沼地であったところを埋立て市店を開いたとも伝えるが(落穂集)、当初は堺町のうちで上堺町とよばれており、万治元年(一六五八)に葺屋町となり、名主・芝居取締役に近藤喜兵衛が命じられたという。明暦二年(一六五六)の町触(日本橋区史)、あるいは寛文元年(一六六一)の町触(正宝事録)ではすでに葺屋町となっており、絵図類では寛文新板江戸絵図に至って「ふきや丁」とある。町名は屋根葺職人が多く居住していたためという(新修日本橋区史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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