世界大百科事典(旧版)内の葛網の言及
【家船】より
…その生活の特徴は,陸上に一片の土地も持たず,かつ家族全員が家船と呼ばれる船の上で生活していたことである。また漁法においては一本釣りをせず,潜水または船上からの鉾突きによる主としてアワビの採集と,集団によるきわめて原始的な追込漁業である葛網(かずらあみ)にあった。分布の中心は長崎県西彼杵(にしそのぎ)郡の瀬戸(現,大瀬戸町)向島,崎戸町中戸であり,そこから五島福江島の樫之浦,壱岐,対馬へ分散していった。…
※「葛網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」