葛城川(読み)カツラギガワ

デジタル大辞泉 「葛城川」の意味・読み・例文・類語

かつらぎ‐がわ〔‐がは〕【葛城川】

奈良県北西部を流れる川。大和川水系の一。金剛山地金剛こんごう東斜面に源を発して北東流し、奈良盆地中西部の田園地帯をうるおし北葛城かつらぎ広陵町北部で大和支流曽我そが川に合流する。長さ25キロ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葛城川」の意味・わかりやすい解説

葛城川
かつらぎがわ

奈良県中西部を流れる川。御所(ごせ)市南西部の金剛山に源を発し、御所市街地を貫き、多くの支流を集めて北流し、広陵(こうりょう)町北部で曽我(そが)川と合流、やがて大和(やまと)川に注ぐ。山地から奈良盆地に出る所で扇状地を形成、中流以下は天井(てんじょう)川をなし、豪雨の際はしばしば堤防が決壊した。近年改修が行われ洪水禍から免れた。江戸時代には水田灌漑(かんがい)と出水調整のため多くの井堰(いせき)が設けられた。

[菊地一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android