葉身(読み)ようしん(英語表記)lamina; leaf blade

精選版 日本国語大辞典 「葉身」の意味・読み・例文・類語

よう‐しん エフ‥【葉身】

〘名〙 葉の主要部で、普通、扁平に広がり、葉肉葉脈とから成るもの。葉緑体を含み、光合成を行なう。一般に葉柄に支えられて茎につくが葉柄のないものもある。葉片
※草のつるぎ(1973)〈野呂邦暢〉一「水で清められた葉身はかぐわしかった」

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デジタル大辞泉 「葉身」の意味・読み・例文・類語

よう‐しん〔エフ‐〕【葉身】

葉の主要部分。ふつう扁平な形をしているが、鱗片状や針状のものもある。葉片。
[類語]木の葉枝葉草葉葉っぱ押し葉葉脈葉柄葉末托葉単葉複葉葉序双葉若葉若緑新緑万緑青葉紅葉こうよう紅葉もみじ黄葉照り葉落ち葉落葉枯れ葉朽ち葉病葉わくらば松葉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉身」の意味・わかりやすい解説

葉身
ようしん

葉の平面的な部分で、光合成を活発に行う。葉は、一般に葉身と葉柄(ようへい)と托葉(たくよう)とからなるが、かならずしもこの三者がそろっているとは限らない。このうち、葉身は葉が光合成器官であるという意味で、もっとも重要な部分である。

[原 襄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉身」の意味・わかりやすい解説

葉身
ようしん
lamina; leaf blade

葉片ともいう。葉の平らな部分をさしていう。完全葉と称されるものは葉身,葉柄,托葉から成る。葉柄が発達しなかったり,托葉が欠けるか,あっても早期に脱落するものでは,葉が葉身だけから成ることもある。構造的には葉脈と葉肉とから成り,扁平で葉緑体に富み光を受けて同化作用を行うとともに,気孔に富んでいてよく蒸散の作用を司る。

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世界大百科事典(旧版)内の葉身の言及

【葉】より

…小さい葉の例としてはウキクサの仲間の例や,コケシノブ科には0.5mmに達しないものもある。葉は葉柄と葉身からできており,托葉をもつものもある。葉柄petiole(stipe)は発達しないものもあるが,一見茎のようにしっかりしているものもある。…

※「葉身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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