落武者は薄の穂に怖ず(読み)おちむしゃはすすきのほにおず

精選版 日本国語大辞典 「落武者は薄の穂に怖ず」の意味・読み・例文・類語

おちむしゃ【落武者】 は 薄(すすき)の穂(ほ)に=怖(お)ず[=恐(おそ)る]

落武者は常にびくびくしていてちょっとした事にも驚く。また、転じてこわいと思えば、なんでもないものまで、すべて恐ろしく感じられることのたとえ。落人は薄の穂にも恐る。
※虎寛本狂言・空腕(室町末‐近世初)「落武者は薄の穂にもおづると申に、まだ胸のだくめきも直らぬに、〈略〉びっくりと致いてござる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android