朝日日本歴史人物事典 「落合寅市」の解説
落合寅市
生年:嘉永3.9.17(1850.10.22)
明治期の自由民権運動家。武蔵国秩父郡(埼玉県)般若村に生まれる。秩父困民党に加わり,明治17(1884)年秩父事件では大隊副長を務めたが,敗走して,四国に潜伏。のち大井憲太郎らの大阪事件(1885)に加わり,18年11月門司で逮捕され,重懲役10年に処せられた。特赦で出獄したのちキリスト教に帰依して救世軍に入った。<参考文献>見田宗介編『自由と民権』(『明治の群像』5巻)
(寺崎修)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報