落し噺(読み)おとしばなし

百科事典マイペディア 「落し噺」の意味・わかりやすい解説

落し噺【おとしばなし】

落語(らくご)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の落し噺の言及

【小咄】より

…短い話の意もあるが,普通は,笑わせる目的のちょっとした話をさし,落語の〈まくら〉などに使われる笑話(笑い話)をいう。この種の笑話は,江戸時代には,軽口(かるくち),落し噺などと呼ばれていたが,明治中期以後,長い一席の落語に対して,まくらの笑話や,短時間で高座をおりる落語家の短い笑話をいうようになった。現在では,江戸小咄,フランス小咄などと,文字による笑話も小咄と称している。…

【落語】より

…日本の大衆芸能の一種。滑稽なはなしで聴衆を笑わせ,終りに落ちをつける話芸。演出法は,落語家が扇子と手ぬぐいを小道具に使用し,講談や浪曲(浪花節)のような叙述のことばを省略して,会話と動作によってはなしを展開する。はじめは,単に〈はなし〉といわれ,この言いかたは,現在も〈はなしを聴きに行く〉とか,〈はなし家〉とかいうように残っているが,天和・貞享(1681‐88)以後は,上方を中心に,〈軽口(かるくち)〉〈軽口ばなし〉などと呼ばれ,この上方的呼称である〈軽口〉時代が,上方文学の衰退期である明和・安永(1764‐81)ごろで終わり,文学の中心が主として江戸に移って,江戸小咄時代になると,もっぱら〈落(おと)し咄〉というようになった。…

※「落し噺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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