デジタル大辞泉
「萩の戸」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
はぎ【萩】 の 戸(と)
① (前庭に萩が植えてあったところからとも、障子に萩が描いてあったところからともいう)
平安時代、清涼殿北庇の東に面した妻戸の称。のち、戸わきの
弘徽殿(こきでん)の上の局あたりまでを称するようになった。
萩殿(はぎどの)。
※
讚岐典侍(1108頃)下「萩の戸におもかはりせぬ花見てもむかしを忍ぶ袖ぞ露けき」
②
近世に、清涼殿を復古した際に①を誤って清涼殿の一室とし、夜の
御殿の北、弘徽殿
(こきでん)の上の局と
藤壺の上の局との間に設けた部屋。萩殿。《季・秋》
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報