萌葱・萌黄・萌木(読み)もえぎ

精選版 日本国語大辞典 「萌葱・萌黄・萌木」の意味・読み・例文・類語

もえ‐ぎ【萌葱・萌黄・萌木】

〘名〙 (葱(ねぎ)の萌え出ずる色の意)
① 黄と青との中間色。やや黄色がかった緑色萌葱色。また、織物の色で萌葱色のもの。
※宇津保(970‐999頃)春日詣「もえぎの色の織物の御小袿まけたり」
② 襲(かさね)の色目の名。表・裏ともに①の色のもの。また、表は薄青、裏は縹(はなだ)ともいう。一一月から二月ごろまで着用。萌葱色。
※枕(10C終)一〇四「もえぎなどのにくければ。くれなゐにあはぬか

もよ‐ぎ【萌葱・萌黄・萌木】

〘名〙 (「もえぎ(萌葱)」の変化した語)
① =もえぎ(萌葱)〔運歩色葉(1548)〕
太平記(14C後)三一萌黄(モヨギ)、火威(ひをどし)、紫糸、卯の花の妻取たる鎧に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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