精選版 日本国語大辞典 「菱亜鉛鉱」の意味・読み・例文・類語
りょう‐あえんこう ‥アエンクヮウ【菱亜鉛鉱】
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亜鉛の炭酸塩鉱物の一つ。日本では亜鉛鉱床の酸化帯中に、おもに閃(せん)亜鉛鉱の分解物として少量を産する程度であるが、大陸地域で石灰岩や苦灰岩を交代して生成されたものは、鉱層をなし、大鉱床を形成することがある。自形は菱面体、あるいはこれを基調とする立体。方解石系鉱物の一員として多くの共通した性質をもつが、比重がかなり大きい。岐阜県神岡鉱山(閉山)のような接触交代鉱床(スカルン型鉱床)に産出例が多く、鉱脈型の亜鉛鉱床の産出例は少ない。英名はイギリスの鉱物学者スミソンJames Smithson(1765―1829)にちなむ。
[加藤 昭 2018年12月13日]
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