菰野(町)(読み)こもの

日本大百科全書(ニッポニカ) 「菰野(町)」の意味・わかりやすい解説

菰野(町)
こもの

三重県北部、三重郡にある町。1928年(昭和3)町制施行。1956年(昭和31)に鵜川原(うがわら)、竹永(たけなが)の2村を合併。1957年に朝明(あさけ)村を編入町名は中世以来の郷村名による。町域は鈴鹿(すずか)山脈東麓(とうろく)の三滝川(みたきがわ)扇状地上に広がり、中心の菰野は江戸時代に菰野藩土方(ひじかた)氏1万2000石の城下町であった。近畿日本鉄道湯の山線、国道306号、477号が通じる。主産業は農業で伊勢(いせ)茶の産地。近年は四日市(よっかいち)のベッドタウン化が著しい。千草(ちぐさ)などの工業団地も造成され、工場の進出も増えている。町の西部は鈴鹿国定公園区域内で御在所(ございしょ)山、湯の山温泉、朝明渓谷などがあり、東海自然歩道も通じる。面積107.01平方キロメートル(境界一部未定)、人口4万0559(2020)。

[伊藤達雄]

『『菰野町史』全2巻(1987~1997・菰野町)』


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