華足寺(読み)けそくじ

日本歴史地名大系 「華足寺」の解説

華足寺
けそくじ

[現在地名]東和町米川 小山下

鱒淵ますぶち川左岸にあり、竹峯山と号し、真言宗智山派本尊は不動明王。坂上田村麻呂が蝦夷征討後、奥州七観音を建立したうちの一つという。天和三年(一六八三)中興開山は法印宥真。寺領の七七三文は寛文元年(一六六一)四代藩主伊達綱村の寄進という。境内に馬頭観音堂があり、田村麻呂の乗馬を葬った所という。本尊馬頭観世音は高さ七〇センチ、堂は三間四方。一月一九日・四月一九日・七月一〇日・一〇月一九日の祭礼には馬を盛装させ、馬主が引いて参拝した。農家では馬が死ぬと骨の一部を観音堂後ろの奥院に納める風習がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「華足寺」の解説

華足(けそく)寺

宮城県登米市にある真言宗智山派の寺院山号は竹峯山、本尊は馬頭観音(馬頭明王)。坂上田村麻呂による創建と伝わる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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