華表(読み)カヒョウ

デジタル大辞泉 「華表」の意味・読み・例文・類語

か‐ひょう〔クワヘウ〕【華表】

中国で、宮殿廟宇陵墓の前に立てられる石柱
神社の鳥居

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「華表」の読み・字形・画数・意味

【華表】かひよう(くわへう)

柱上に十字形横木をつけた標木。古くは軍門墓門など、聖所に樹てた。桓表、和(か)表ともいう。〔捜神記、十八〕時に燕の昭王に一斑り。年を積みて變幻を爲す。乃ち變じて一書生と爲り、~(よぎ)りて表に問ふ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の華表の言及

【石人石獣】より

…長期間の間に,原位置から移動している場合が少なくないが,墳丘正面の参道を神道(しんどう)とよび,その両側に左右1対の石闕(せつけつ)(石でつくった入口の楼門),石獣,神道石柱(墓主の姓名を記し墓域を示す標柱。神道碑,華表ともいう)を立てたようである。石獣は虎,獅子,麒麟,羊,象などの形をとり,それらは一般に邪悪を避ける想像上の動物として辟邪とよばれている。…

【石碑】より

…梁の遺例が南京(円陽)地方に造営された陵墓に多くのこっている。石碑は墳丘の正面に設ける参道(神道(しんどう)という)の左右に神道石柱(神道碑,華表ともいう)や石獣とともに立てられている。神道石柱は後漢代にあらわれたもので,円柱の上部に方形の板を彫りだし,被葬者の墓域をしめす題字を刻り,柱の頂部に石獣を彫刻した蓋石をのせたものである。…

【鳥居】より

…古代インドの塔をかこむ垣の門をトラーナと呼ぶので,形や音が似ているところから,それが原型だとの説がある。中国の華表が原型だとの説は広くおこなわれ,その字に〈とりい〉と訓をつけた。朝鮮の紅箭門や中国東北地区やボルネオの門など,周囲民族の建築に関連を求める人も多い。…

※「華表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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