旺文社世界史事典 三訂版 「華 国鋒」の解説
華 国鋒
かこくほう
Huá Guó-fēng
現代中国の政治家
山西省の生まれ。長征直後に入党し,中華人民共和国の成立後は湖南省で農工生産を指導,1958年湖南省副省長に就任。文化大革命に際し,湖南省地区の党の主導権確保で認められ,1969年党中央委員,71年中央政治局員となる。着実な組織活動で毛沢東の信頼を受け,1975年副首相となり,76年周恩来の死去と鄧小平 (とうしようへい) の解任で首相兼第一副首席となった。毛沢東の死により第2代党主席に就任した直後,張春橋 (ちようしゆんきよう) ・江青 (こうせい) ら四人組の急進派幹部を逮捕して後継者の地位を固めた。1978年には日中平和友好条約,79年には米中国交正常化を果たすが,鄧小平らによって81年失脚,首相・党主席を辞任した。
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