菜っ葉服隊(読み)なっぱふくたい

世界大百科事典(旧版)内の菜っ葉服隊の言及

【プロレタリア演劇】より

E.ピスカートルがやはり共産党の依頼で行った〈赤いレビュー〉では,カバレット(キャバレー)の形式などもとりいれられ,素人の労働者が上演に参加している。23年にソビエトで始まった〈菜っ葉服隊〉も同じような運動であり,この劇団の27年の客演も刺激となって,ドイツでは29年には120ものアジプロ劇団が生まれ,〈1931集団(トルッペ)〉などには職業俳優も参加するようになっている。17年の十月革命後のソビエトの演劇は,観客としてプロレタリアを想定したという意味ではすべてこの新しい演劇の模索であったといえるが,のち路線の変更によって前衛的な傾向が抑えられると,しだいに〈市民的〉な演劇に移行した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」