菊沢村(読み)きくざわむら

日本歴史地名大系 「菊沢村」の解説

菊沢村
きくざわむら

[現在地名]茅野市玉川たまがわ 菊沢

南部を弓振ゆんぶり川(八ヶ岳連峰阿弥陀あみだ岳を源とする)が西流し、東は穴山あなやま村、西は神新田かみしんでん村に接する。御小屋おこや山からの御柱おんばしら道が集落内を通っている。「諏訪郡諸村旧蹟年代記」に「菊沢新田 正保三年 三右エ門奥右エ門九月定家立始菊月故菊沢新田ト号ス家数拾七軒屋敷並壱石ツヽ拾七石御免許と云」とあり、この屋敷免拝領の一七軒は各屋敷ごとに屋敷神を祀るよう仰せつけられ、これが一七社祝神である。最初の石高は慶安元年(一六四八)八三・一四六石(「諏訪史蹟要項」玉川篇)で、享保一八年(一七三三)書上の諏方藩一村限村地図(長野県庁蔵)によれば「一三九・二二一一石」と増えており、同年の菊沢新田家数書上によれば、家数計五一軒のうち三三軒板敷家、うち一八軒土座家、右の外に明屋敷九軒であった(「諏訪史蹟要項」玉川篇)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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