菊池安(読み)きくち やすし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊池安」の解説

菊池安 きくち-やすし

1862-1894 明治時代の地質学者,鉱物学者。
文久2年1月21日生まれ。明治17年母校東京大学の助教授となり,22年地質調査所嘱託をかねる。24年帝国大学教授。磐梯(ばんだい)山の噴火活動をはじめて調査・記録し,石巻,一関の20万分の1の地質図を作成した。明治27年2月3日死去。33歳。常陸(ひたち)(茨城県)出身

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朝日日本歴史人物事典 「菊池安」の解説

菊池安

没年:明治27.2.3(1894)
生年:文久2.1.21(1862.2.19)
明治期の地質学者,鉱物学者。水戸藩士族に生まれる。明治17(1884)年に東大理学部の鉱物学助教授となり,22年には農林省地質局を兼務し,全国の地質調査にかかわる。7年の三宅島噴火の事後調査,24年帝大教授,火山学や噴火,地震対策などにも成果を上げたが,わずか33歳で没した。

(村上陽一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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