菊池南陽(読み)きくちなんよう

精選版 日本国語大辞典 「菊池南陽」の意味・読み・例文・類語

きくち‐なんよう【菊池南陽】

江戸中期の儒者。名は武慎。字は伯修。通称千蔵。変名多羅福山人。江戸の人。林鳳岡(ほうこう)門弟で、井上蘭台同門松代藩学問所の講師となった。「風俗酔茶夜談」を著わし、中国、宋の聶崇義撰の「三礼図」を校刊。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊池南陽」の解説

菊池南陽 きくち-なんよう

?-? 江戸時代中期の儒者。
林鳳岡(ほうこう)にまなぶ。宝暦8年(1758)信濃(しなの)(長野県)松代(まつしろ)藩主真田幸弘にまねかれ稽古(けいこ)所でおしえる。多羅福山人の変名で「風俗酔茶夜談」をかいた。安永年間には老齢で江戸の根岸にすんでいたという。名は武慎。字(あざな)は伯修。通称は千蔵。別号に南陽園,臥竜館。著作に「七国象棋図」「南陽四部論」など。

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