20世紀日本人名事典 「菊池 幽芳」の解説
菊池 幽芳
キクチ ユウホウ
- 生年
- 明治3年10月27日(1870年)
- 没年
- 昭和22(1947)年7月21日
- 出生地
- 茨城県水戸
- 本名
- 菊池 清
- 学歴〔年〕
- 茨城県尋常中学校(水戸一高)〔明治21年〕卒
- 経歴
- 雇教師を経て明治24年大阪毎日新聞社に入り記者のかたらわ小説を書き、同年「大阪文芸」に「片輪車」、25年「螢宿梅」、新聞に翻案小説「無言の誓」を発表、好評を博した。26年毎日系の文芸雑誌「この花草紙」を創刊した。文芸部主任、社会部長、学芸部長、副主幹などを歴任し、大正13年取締役となり、のち相談役となった。この間明治32年発表の「己が罪」は新派悲劇の家庭小説として注目され、36年の「乳姉妹」と共に代表作となった。41年渡仏、帰国後も「家なき児」「白蓮紅蓮」などを発表、新聞小説の第一人者として活躍、昭和14年に引退した。「幽芳全集」(全15巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報