出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…受精卵は造卵器の中で分裂して胞子体の幼植物(胚)が形成されるが,その後も胞子体は配偶体に寄生し続ける。完成した胞子体は1本の軸からなり,先端に1個の胞子囊(ほうしのう)をつける(コケの胞子囊を蒴(さく)capsuleという)。胞子囊の中で胞子母細胞が減数分裂をして胞子をつくる。…
…陸上生活をするコケ植物と維管束植物では多細胞性の囊状構造である。コケ植物の胞子囊である蒴(さく)capsuleは胞子体の先端に生じる。シダ植物の胞子囊は,ワラビなどのシダ類では小さく,胞子囊壁は薄いが,他の類では大きく,壁も厚い。…
…このように自動的に種子を飛ばすものもあるが,裂果の多くは風などでゆれることにより小さい種子を飛ばす受動型である。裂果はさらに袋果follicle(離生めしべで,1ヵ所で縦に裂ける),豆果legume(マメ科のように1心皮性だが,心皮の腹側と背側で裂開する),蒴果(さくか)capsule(合生めしべ)などに分けられる。 閉果は一つの子房室にふつう一つの種子がある実にみられる。…
…これらの鞭毛の生え方は細菌の種類によって決まっている。細胞壁の外側にさらに莢膜や粘質層をもつ細菌もいる。莢膜や粘質層のおもな成分は多糖であり,これらの構造物は細菌の防御的役割を果たしている。…
※「莢膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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