莞爾(読み)カンジ

デジタル大辞泉 「莞爾」の意味・読み・例文・類語

かん‐じ〔クワン‐〕【××爾】

[ト・タル][文][形動タリ]にっこりと笑うさま。ほほえむさま。「莞爾として笑う」
[類語]にこにこにっこりにこりにこやかにたにたにたりにやにやにやりにんまりくすくすくすりくつくつくっくっとうふふえへらえへらえへへいひひあははにかっとからから薄笑い忍び笑い盗み笑い嘲笑ちょうしょう冷笑嗤笑ししょうあざ笑う薄笑うせせら笑う鼻で笑う

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精選版 日本国語大辞典 「莞爾」の意味・読み・例文・類語

かん‐じ クヮン‥【莞爾】

〘形動タリ〙 (多く「と」を伴って用いる) にっこりほほえんでいるさま。莞然。
将門記(940頃か)「兼て莞爾とほほえみ、凞怡とよろこぶらくのみ」 〔論語‐陽貨〕

つばえ・む つばゑむ【莞爾】

〘自マ四〙 にっこりする。ほほえむ。
※将門記(940頃か)「字書に曰く、莞爾は倭に言く都波恵牟なり」

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普及版 字通 「莞爾」の読み・字形・画数・意味

【莞爾】かん(くわん)じ

微笑する。〔論語、陽貨〕子(孔子)、武(宰は子游)に之(ゆ)き、絃歌の聲を聞く。夫子(ふうし)、爾として笑つて曰く、(さ)くに焉(いづく)んぞ牛刀を用ひん。

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