莎鶏(読み)さけい

精選版 日本国語大辞典 「莎鶏」の意味・読み・例文・類語

さ‐けい【莎鶏】

〘名〙 はたおり虫。一説にすず虫。また、一説にこおろぎの類。
※再昌草‐永正七年(1510)九月二九日「莎雞如此寒叢底、月減一分愁十分」
落梅集(1901)〈島崎藤村〉雲「八月の末には莎雞すでに悲しむこと頻りなりき」 〔詩経‐豳風・七月〕

すげ‐の‐にわとり ‥にはとり【莎鶏】

〘名〙 (「詩経」の「六月莎雞振羽」による) はたおり虫。一説に鈴虫、こおろぎの類という。
※宗祇秘中抄(1480)二「ふるさとのまがきの山になく声や、蓬が杣のすげのにはとり」

しゃ‐けい【莎鶏】

〘名〙 昆虫きりぎりす(螽蟖)」の異名。《季・秋》 〔いろは字(1559)〕 〔詩経‐豳風・七月〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「莎鶏」の解説

莎鶏

没年:安永6.12.9(1778.1.7)
生年:享保9(1724)
江戸中期の俳人。江戸牛込の旗本阿部八之丞正寛の号らしい。大小絵暦交換会の頭取として絵師に小松屋 百亀を起用し,巨川らと競った。<参考文献>森銑三「春信版画の巨川と莎鶏」(『森銑三著作集』4巻)

(佐藤康宏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「莎鶏」の解説

莎鶏 しゃけい

阿部莎鶏(あべ-しゃけい)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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