荻野アンナ(読み)おぎの アンナ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荻野アンナ」の解説

荻野アンナ おぎの-アンナ

1956- 平成時代の小説家,フランス文学者。
昭和31年11月7日生まれ。洋画家江見絹子の長女。昭和58年フランスへ留学し,ラブレー坂口安吾を研究。平成元年「うちのお母(か)んがお茶を飲む」で注目され,3年「背負い水」で芥川賞。14年「ホラ吹きアンリの冒険」で読売文学賞。20年「蟹と彼と私」で伊藤整文学賞。新鮮な人間解釈に特色があり,軽妙なエッセイでも知られる。平成7年助教授となり,12年教授。神奈川県出身。慶大,パリ第四大卒。本名安奈。作品はほかに「ラブレー出帆」など。

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デジタル大辞泉 「荻野アンナ」の意味・読み・例文・類語

おぎの‐あんな〔をぎの‐〕【荻野アンナ】

[1956~ ]小説家。神奈川の生まれ。本名、安奈。父はフランス系アメリカ人、母は画家の江見絹子。小学生のとき日本に帰化。「背負い水」で芥川賞受賞。エッセーでも知られる。他に「ホラ吹きアンリの冒険」など。

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