朝日日本歴史人物事典 「荘清次郎」の解説
荘清次郎
生年:文久2.1.20(1862.2.18)
明治大正期の実業家。三菱財閥のトップ経営者。肥前大村藩(大村市)藩士荘新右衛門,テイの長男。父が幕末の藩内政争で非業の死を遂げた結果,辛苦の少年時代を過ごす。長じて上京,苦学したが,岩崎弥之助に学力を認められ,同家の援助により大学予備門,東大,エール大大学院に進学することができた。明治22(1889)年三菱社に入社,以後総務部門を中心に活躍,昇進し,大正5(1916)年三菱合資会社管事,総務部専務理事というトップ・マネージメントの中軸に就任したが,在職約2年で病を得,退任。三菱商事社長,会長となった荘清彦,随筆家福島慶子は実子。<参考文献>『三菱社誌』
(森川英正)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報