荒気ない(読み)アラケナイ

デジタル大辞泉 「荒気ない」の意味・読み・例文・類語

あらけ‐な・い【荒気ない】

[形][文]あらけな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》ひどく荒々しい。粗暴である。
屯所たむろじょへ引ゆかんと―・くも引立られ」〈久保田彦作鳥追阿松海上新話
[類語]荒荒しい荒い荒っぽい乱暴がさつ野蛮手荒手荒い粗野激しい粗暴蛮カラ野性的がらっぱち

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精選版 日本国語大辞典 「荒気ない」の意味・読み・例文・類語

あらけ‐な・い【荒気ない】

〘形口〙 あらけな・し 〘形ク〙 (「ない」は、はなはだしい意をもつ接尾語) ひどく荒い感じである。荒々しい。粗暴である。また、そっけない。
平家(13C前)一一「壇の浦にて海にいらせ給ひしかば、もののふのあらけなきにとらはれて、旧里に帰り」
浮世草子好色一代男(1682)二「勘当のよし、あらけなふ申来れり」
あらけな‐げ
〘形動〙
あらけな‐さ
〘名〙

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