草葉の陰(読み)クサバノカゲ

デジタル大辞泉 「草葉の陰」の意味・読み・例文・類語

くさば‐の‐かげ【草葉の陰】

《草の葉の下の意から》墓の下。あの世。「草葉の陰から見守る」
[類語]煉獄地獄奈落の世のちの世後世ごせ後生ごしょう来世冥土冥府冥界幽冥幽界黄泉こうせん黄泉よみ霊界泉下

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草葉の陰」の意味・読み・例文・類語

くさば【草葉】 の 陰(かげ)

① 草の葉陰。くさかげ
※仮名草子・竹斎(1621‐23)下「紫のゆかりも無しや武蔵野のくさばのかげと寄る宿も無し」
② (草の葉の下の意から) 墓の下。あの世。黄泉。草の陰。
御伽草子天狗内裏室町時代物語大成所収)(室町末)「御身は、くさはのかけにて、まもりの神と、ならせたまいて」
[語誌]これに先行して「草の陰」が軍記物で慣用的に使われた。「草葉の陰」は室町時代の後半まで下がり、御伽草子、狂言、説経などの会話文に多く見える。

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