精選版 日本国語大辞典 「草臥」の意味・読み・例文・類語
くたび・れる【草臥】
〘自ラ下一〙 くたび・る 〘自ラ下二〙
① 体や頭を使い過ぎて疲れる。疲労する。
※古今著聞集(1254)一六「さまざまのつとめに身もくたびれにけるにや」
※滑稽本・古朽木(1780)一「なあにあればかり歩いて草臥(クタビレ)るものかい」
※文机談(1283頃)五「隆円もくちすきほどにかたりくたびれて」
③ 人が年老いたり、物などが長く使われたりしたために古びてみすぼらしくなる。
※中華若木詩抄(1520頃)五「鏡を見て、くたびれた也。何事をせんするも、年のわかきときのこと也」
くさ‐ぶし【草臥】
〘名〙
① 鹿などが草の上にふすこと。また、その所。鹿の寝所。
② 山野に野宿すること。旅寝すること。
※保安二年関白忠通歌合(1121)「旅衣野ぢのくさふし寒けきに風も同じく夕ゐせよかし」
くたびれ【草臥】
くたぶ・れる【草臥】
〘自ラ下一〙 「くたびれる(草臥)」の変化した語。
※雑俳・うき世笠(1703)「くたぶれた・うなぎからさくかば焼や」
くたぶれ【草臥】
〘名〙 「くたびれ(草臥)」の変化した語。〔邇言便蒙抄(1682)〕
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉六「今日はあなたもお疲(クタブ)れだし」
くたび・る【草臥】
〘自ラ下二〙 ⇒くたびれる(草臥)
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