茶摘唄(読み)ちゃつみうた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「茶摘唄」の意味・わかりやすい解説

茶摘唄
ちゃつみうた

日本民謡の分類上、仕事唄なかの1種目で、茶摘み作業のおりの唄の総称。この作業は、チャ新葉三葉摘みとか四葉摘みという形式で手で摘むだけの単純労働であるため、おもに女性によって行われてきた。そのため茶摘み作業の唄には信仰的なものはまったくなく、単に単純作業に飽きるから歌うという程度のものばかりである。したがって、利用される唄も、酒盛り唄流行(はやり)唄をはじめ、茶揉(もみ)唄を転用する場合が多い。

竹内 勉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android