茶屋四郎次郎邸跡(読み)ちややしろじろうていあと

日本歴史地名大系 「茶屋四郎次郎邸跡」の解説

茶屋四郎次郎邸跡
ちややしろじろうていあと

[現在地名]中京区百足屋町

近世初頭、朱印船貿易商・糸割符商人として活躍し、京都町人総筆頭として角倉・後藤と並び京都三長者の一と称された茶屋四郎次郎の邸跡。宝永五年(一七〇八)大火小川おがわ出水でみず(現上京区)へ移転するまで、六代約一八〇年間この地に居住した。

茶屋四郎次郎は、信濃深志ふかし(現長野県松本市)の小笠原長時の被官中島四郎明延の子。明延は大永年中(一五二一―二八)京都に上った。のち小笠原長時は三好長慶を頼って入京した際、旧縁によりしばしば将軍とともに明延邸を訪れ茶を喫したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android