茶宇縞(読み)チャウじま

精選版 日本国語大辞典 「茶宇縞」の意味・読み・例文・類語

チャウ‐じま【茶宇縞】

〘名〙 (インドの Chaul の産でポルトガル人がもたらしたもの) 琥珀(こはく)織に似て軽く薄く上品な舶来絹布。主に袴地に用いる。日本でも天和年間(一六八一‐八四)に京都織工が製した。茶宇織。茶宇。
評判記色道大鏡(1678)二「巻物類の帯は、小紋なるを用ゆ。どし、ちゃう嶋(シマ)も、模様によりてこれを用ゆ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の茶宇縞の言及

【琥珀織】より

…元来は,舶来の唐茶宇(とうちやう)のことで厚琥珀,薄琥珀の別がある。茶宇はインドのチャウルChaulで織り出されたところから,茶宇留,茶宇縞などと呼ばれた。厚琥珀は天和年間(1681‐84)に西陣の織工が初めて織り出したもの。…

※「茶宇縞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android