英雄時代論(読み)えいゆうじだいろん

世界大百科事典(旧版)内の英雄時代論の言及

【英雄時代】より

…この場合,英雄とはホメロスの叙事詩の中で活動する王たちとそのまわりの戦士たちにほかならなかった。18世紀のイタリアのビーコ,19世紀のドイツのヘーゲルなどの英雄時代論も,ホメロスの英雄たちの活動する社会とその非日常的世界とを,歴史上実在した時代と仮定することによって設定された時代であった。それだけでなく,イギリスのチャドウィックH.M.Chadwickの《英雄時代》(1912)およびそれ以後の歴史家による英雄時代論は,英雄時代の特徴をホメロスの叙事詩からひき出し,それを理念型として,シュメールやイスラエルやインドやゲルマンや日本の国家形成前夜の状態をそれに対比しうるものとみなすという点で共通していた。…

※「英雄時代論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android