(読み)カラムシ

デジタル大辞泉 「苧」の意味・読み・例文・類語

から‐むし【×苧/×枲/苧麻】

イラクサ科多年草原野にみられ、高さ1~2メートル。茎は木質。葉は広卵形で先がとがり、裏面が白い。夏、淡緑色小花穂状につける。茎から繊維をとって織物にする。真麻まお。ちょま。 夏》

むし【×苧/枲麻】

植物カラムシのこと。
七夕に今日やかすらむ野辺ごとに乱れ織るなる―の衣も」〈右京大夫集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「苧」の解説

苧 (カラムシ・オ;ムシ)

学名Boehmeria nivea
植物。イラクサ科の多年草,薬用植物

苧 (カラムシ)

植物。クワ科一年草,薬用植物。アサ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【タイマ(大麻)】より

…繊維は織物,ロープ,漁網などに使う。アサ(タイマ)を古くは〈苧(お)〉と呼んだが,皮をはいだ茎は苧殻(麻幹)(おがら)と呼び,お盆の迎え火,送り火をたくのに用い,供物に添える苧殻ばし(箸)とする。種子は苧実(おのみ)すなわち麻実で,薬味として使い,七味唐辛子に入れられている。…

※「苧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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