精選版 日本国語大辞典 「苦味チンキ」の意味・読み・例文・類語
くみ‐チンキ【苦味チンキ】
〘名〙 (チンキはtinctuur から) 健胃薬の一つ。黄褐色で特異な芳香をもつ苦味のある液体。ダイダイの皮、センブリ、サンショウなどの粉末にアルコールを加えて作ったチンキ剤で、胃アトニー、慢性胃炎などに用いられる。
※風俗画報‐一九八号(1899)遊芸門「今夜寄席へ同伴(つきあは)ぬかと、友に教唆(そそのか)されて、初めの程は、苦味丁幾(クミチンキ)でも甜めたやうな苦い顔もしつれど」
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