若藤村(読み)わかふじむら

日本歴史地名大系 「若藤村」の解説

若藤村
わかふじむら

[現在地名]中村市若藤

利岡としおか村の北西岩田いわだ川といたかわ川の合流地点下流にある。地名は天正一八年(一五九〇)の式地村地検帳に式地しきじ村を構成する一地域としてみえる。のちの利岡村をも含んだ「若藤」の検地面積は五七町余、屋敷数九一うち居屋敷五三。屋敷のうちには泉林寺・清蘭庵・清台寺・永禄(福か)寺・常足庵・大善院・普光院などが含まれる。若藤は一条氏家臣若藤氏の所領であったが、その居城若藤城は荒れて散田となっており、「若藤土ゐ」(二反弱の上屋敷)も没収されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報