若狭町(読み)わかさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「若狭町」の意味・わかりやすい解説

若狭〔町〕
わかさ

福井県南西部,若狭地方の中央に位置し,若狭湾に面する町。南東部で滋賀県に接し,ほぼ県境沿いに野坂山地が横たわる。若狭湾沿岸には三方五湖を構成する五つの湖や日本海に突出する常神半島があり複雑な地形をなす。 2005年三方町と上中町が合体し若狭町が成立。海岸部では岬と小湾で画された漁村が散在し,おもに定置網漁が営まれる。湖畔一帯はウメを特産,福井梅として全国に出荷される。小浜平野東部の農村は関西向けのキャベツの産地。観光資源に恵まれ,常神岬をはじめとする海岸部の景勝地,および国の名勝に指定されている三方五湖一帯は若狭湾国定公園に属する。三方五湖の一つ三方湖岸の鳥浜には鳥浜貝塚が,中南部の北川,鳥羽川沿いにはいずれも国の史跡に指定されている西塚古墳,上ノ塚古墳,中塚古墳,上船塚古墳,下船塚古墳がある。南部の熊川は 16世紀末以来若狭街道宿場町として発達し,古い町並みの面影をいまに残している。常神半島先端付近の常神のソテツは国の天然記念物。 JR小浜線,国道 27号線,162号線が通る。面積 178.49km2。人口 1万4003(2020)。

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日本歴史地名大系 「若狭町」の解説

若狭町
わかさちよう

2005年3月31日:三方郡三方町遠敷郡上中町が合併し、三方上中郡若狭町となる
【三方町】福井県:三方郡
【上中町】福井県:遠敷郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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