苛波(読み)いらなみ

精選版 日本国語大辞典 「苛波」の意味・読み・例文・類語

いら‐なみ【苛波】

〘名〙 せかせかといらだっているように見える波。波頭がしきりに白く泡だっている波。
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二「海水が東へ東へと、落ちつきなく苛波を立て立て流れて居る事などが、一寸不思議に思へた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「苛波」の意味・読み・例文・類語

いら‐なみ【苛波】

いらだっているようにせわしなく小刻みに立つ波。
「海水が東へ東へと落ちつきなく―を立て立て流れて」〈志賀暗夜行路

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android