芻霊(読み)すうれい

普及版 字通 「芻霊」の読み・字形・画数・意味

【芻霊】すうれい

草をたばねて作った人がた。〔礼記、檀弓下〕塗車芻靈は、古より之れり。なり。孔子、芻靈を爲(つく)るを謂ふ、善しと。俑(よう)を爲るを謂ふ、不仁なり。人を用ふるに殆(ちか)からずやと。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の芻霊の言及

【俑】より

…中国では人や鳥獣を木,土,金属などでかたどった人形を俑と呼び,器物をかたどった明器と区別した。孔子は芻霊(すうれい)(草人形)を用いることを善しとし,人を写実的に描写する俑を用いることに反対した(《礼記》檀弓(だんぐう)下)。殉葬の人にかえて人形を埋葬することから出発したようであるが,時代が下るにしたがって鳥獣が加わり,明器とともに墓の不可欠な副葬品として明・清時代まで長く行われた。…

※「芻霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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