芳躅(読み)ほうたく

精選版 日本国語大辞典 「芳躅」の意味・読み・例文・類語

ほう‐たく ハウ‥【芳躅】

〘名〙 (「躅」は足跡の意) 古人の示したよい行跡。古人の事跡、他人の行跡または遺跡を尊んでいう語。ほうじょく。
※本朝文粋(1060頃)九・藤亜相山庄尚歯会詩序〈菅原文時〉「憶旧遊於七叟。訪芳躅於二方
石山寺縁起(1324‐26頃)「玄暉門院もことに山階のおとどの芳躅をおぼしめしわすれず」 〔史記索隠‐万石・張叔伝賛〕

ほう‐じょく ハウヂョク【芳躅】

〘名〙 (「ほうしょく」「ほうちょく」とも) =ほうたく(芳躅)
源平盛衰記(14C前)二四「八十日が間遊士修練し給ひし芳躅(ハウジョク)なり」
※文明本節用集(室町中)「芳躅 ハウチョク」

ほう‐ちょく ハウ‥【芳躅】

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デジタル大辞泉 「芳躅」の意味・読み・例文・類語

ほう‐たく〔ハウ‐〕【芳×躅】

《「躅」は足跡の意》先人業績・事跡をたたえていう語。よい行跡。ほうちょく。

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普及版 字通 「芳躅」の読み・字形・画数・意味

【芳躅】ほうちよく

前賢の事蹟。

字通「芳」の項目を見る

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