芳井町(読み)よしいちよう

日本歴史地名大系 「芳井町」の解説

芳井町
よしいちよう

面積:八〇・八〇平方キロ

県の南西部に位置する。東は小田おだ美星びせい町、北は川上かわかみ郡川上町、南は井原市、西は広島県福山市・同県神石じんせき油木ゆき町に接する。町域は吉備高原に属し、南部を小田川が南東流、西域を南流するしぎ川、東域を南西流する宇戸うと川などの支流を合せる。集落はおもに小田川およびその支流域に形成され、標高四〇〇―五〇〇メートルの高原上にも散在する。小田川・宇戸川沿いに国道三一三号が、吉井よしいで同道から分岐する県道芳井―油木線が鴫川沿いに走り、南北路となっている。両道は寛永備中国絵図にもみえ、古くから開けた道であった。古代後月郡足次あしき(和名抄)の所在を小田川上流の当町域に比定する説もあり、中世は大半が井原庄の庄域であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android