精選版 日本国語大辞典 「芳・香・馨」の意味・読み・例文・類語
かんばし・い【芳・香・馨】
〘形口〙 かんばし 〘形シク〙 (「かぐわしい(芳)」の変化した語)
① かおりが高い。においがよい。
※蘇悉地羯羅経延喜九年点(909)「諸の香(カムハシキ)蘇油を用ゐよ」
③ 好ましい。望ましい。思わしい。現代では下に打消の語を伴うことが多い。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影「どの道露鉄(つゆてつ)のやうな〈略〉奴が出入するは余り香ばしくないワ」
かんばし‐げ
〘形動〙
かんばし‐さ
〘名〙
か‐ぐわし・い ‥ぐはしい【芳・香・馨】
① かおりが高い。においがよい。
② 心がひかれる。したわしく思う。好ましく思う。いとしい。すばらしい。かんばしい。
※万葉(8C後)一八・四一二〇「見まく欲り思ひしなへに蘰(かづら)懸け香具波之(カグハシ)君を相見つるかも」
かぐわし‐げ
〘形動〙
かぐわし‐さ
〘名〙
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